発語のない息子が、30分動かなかった巨大水槽。仙台うみの杜水族館は、わが家にちょうどいい場所だった

育てる日々

夏休み東北旅、3日目です。

1日目は那須どうぶつ王国。2日目は、娘のメグが一番楽しみにしていた八木山ベニーランド

そして3日目は、予定どおり仙台うみの杜水族館へ。

結論から言うと、この日は大成功でした。

もちろん、途中でちょっとしたトラブルもありましたけどね。

最後には「事件」まで起きました。

「何度か来ている場所」の安心感

朝10時ごろ蔵王の家を出発、11時ごろ到着。

仙台うみの杜水族館、わが家は実は何度か来ています。

もう「初めての場所」ではない。

リョウにとって、これはかなり大きいことです。

初めての場所だと、楽しめることもあれば、どうしていいのか分からなくなって固まってしまうこともある。でも、来たことのある場所なら、ある程度の見通しが立つ。

見通しが立つだけで、リョウの安心感はぜんぜん違います。

初日の那須どうぶつ王国が「初めての広大な場所」でちょっと外したのと、ちょうど対になった形です。

療育手帳と割引で、4人あわせて5,000円くらい

入館料は、療育手帳を使いました。本人と付き添い1人が割引になります。

さらに友人からもらった割引チケットも合わせて、家族4人でトータル5,000円くらい。正確な金額はちょっと曖昧ですが、使える割引はフル活用しました。

駐車場も無料。

家族4人で一日遊べる場所としては、かなり助かる価格です。こういうところ、本当にありがたい。

入ってすぐの巨大水槽の前から、リョウが動かない

仙台うみの杜水族館で、リョウが一番好きな場所。

入ってすぐのところにある、巨大水槽です。

とにかくデカい。

上ではイワシの大群が一斉に動き、その下を小さめのサメやエイがゆったり泳いでいる。

リョウはこれを眺めているのが、大好きなんです。

この日は、巨大水槽の前で30分過ごしました。

巨大水槽の前に立つ父と息子のイラスト

一等地をしっかり確保して、声を上げながら、ご機嫌で魚を眺めている。

言葉ではないけれど、あの声は「いいね」の声です。親には分かります。

僕はリョウの隣で休憩。妻とメグは、その間にどんどん先へ進んでいく。

しばらくすると「あれ? あの二人、もうあんなところまで行ってる」というくらい離れている。

まあ、わが家ではいつもの光景です。

リョウはリョウのペース。メグはメグのペース。親も、それぞれのペース。

全員で一緒に行動することにこだわらないほうが、結果的にみんな楽。

これ、わが家の家族おでかけの基本ルールかもしれません。

暗いエリアは「抱っこモード」でサッと通過

巨大水槽を満喫して、先へ進みます。

ところが、ここから雰囲気が変わります。

クラゲの展示など、館内が暗くなるエリア。こういう場所が、リョウはあまり得意ではありません。

ちょっと苦手モード。そして、抱っこモード。

抱っこしたり、おんぶしたりしながら進みます。

妻とメグがゆっくりクラゲを見ている横を、僕とリョウは「はい、行きますよー」とどんどん先へ。気がついたら、僕らだけ先に明るいところへ出ていました。

外に出ると、リョウはちょっと復活。

明るい場所や開放的なエリアは楽しめるんです。魚や爬虫類を、「あれはカメだね」と僕が話しかけながら、二人で見ていく。

全部を同じように楽しむ必要は、ないんですよね。

好きなところでは、思いっきり楽しむ。苦手なところは、サッと通り過ぎる。

これくらいでちょうどいい。

ショーは「見る」というより、座って休憩

その後は2階へ。ちょうどショーの時間だったので、外の席に座りました。

……いや、正確に言うと。

「見る」というより、座って休憩する

リョウはショーをじっくり見るというより、椅子に座ってその場にいる。僕も隣で、見たり見なかったり。

売店でフライドポテトを買って、自販機でリョウの好きなQooを買って。

Qooを飲みながら、ポテトをつまみながら、椅子に座っている。

これが結構いいんです。

「せっかく水族館に来たんだから、ショーをしっかり見よう!」ではなく、「ここでちょっと休めたら、それでOK」。

そう思っておくと、親もラクです。

ただ、この日は外席が意外と暑かった。「うわ、結構くるな……」と思いながらも、リョウは大きく崩れることなく過ごしてくれました。

そして昼食。まさかの「席がない」

この日いちばんのピンチが、昼食でした。

館内がものすごく混雑していたわけではないんです。ただ、この日は海外からの観光客がかなり多い印象で、昼どきのフードコートは満席。

4人で座れる席が、ない。

これが地味に困る。

正直、頭の中を「ここで全部崩れるパターン」がよぎりました。空腹×席がない×待たされる。わが家的には、いちばん崩れやすい組み合わせです。

仕方がないので、一度家族を分けることに。妻とメグが探しに動いて、僕とリョウで待つ。

ところが、ここでメグがちょっと不機嫌モードに。

そこで組み合わせを交代。僕とメグ、妻とリョウ。

こういうとき、わが家はもう「固定メンバー」という考え方を捨てています。ベニーランドの日と同じで、その場で一番うまくいきそうな組み合わせに、どんどん変える。

最終的に、横並びの2人席+隣の席で3人分くらいを確保。

僕がカレー、妻が唐揚げ丼、メグが醤油ラーメン。

まず僕がサッと食べて、妻とリョウが合流して、僕は立ったりしながら、なんとか4人で食事。

いやー、一瞬本当にどうなるかと思いました。

でも、食べ終わるころには、メグもリョウも機嫌が戻っていました。

腹が減っていると、何事もうまくいかない。

大人も子どもも、一緒ですね。

ペンギンのエサやりにも参加

昼食を無事クリアしたあとは、ちょうどペンギンのエサやりの時間。

せっかくなので列に並んで参加しました。

メグも楽しそう。

リョウも含めて、それぞれが楽しめるものを見つけながら進む。この日は最後まで、そんないいリズムでした。

帰り際に、事件発生

「今日はいい一日だったな」と思いながら、水族館を出ます。

ところが、ここで僕に事件が起きます。

僕は普段メガネで、メガネにマグネットでパチッと付けるタイプのサングラスを使っています。メガネだけだと眩しい、サングラスだけだと視力的に厳しい。だからメガネ+マグネット式サングラス。

これが便利なんです。

……便利だったんです。

ふと気づいたら、

ない。

サングラスがない。

3,000円くらいのものなので、金額はまだいい。問題は、このあと運転するということ。サングラスがないと、普通に眩しい。

総合案内所に確認して、館内も少し探しましたが、見つからない。

仕方なく「見つかったら電話ください」と連絡先を伝えて、水族館を出ました。

「サングラス、届いてます」

帰り道。車でしばらく走ったところで、電話が鳴ります。

知らない番号。

出てみると、

「仙台うみの杜水族館です」

まさか。

「サングラス、届いています」

マジか。

ということで、急遽Uターン。さっきまでいた水族館に戻って、無事サングラスを回収しました。

誰かが拾って、届けてくれたんですよね。

3,000円のサングラスとはいえ、あれがないと帰りの運転がつらかったので、本当に助かりました。

拾ってくださった方、電話をくださった水族館の方、ありがとうございました。

こういうの、地味に、じんわり嬉しい。

水族館のあとは、イオンでお茶

サングラスも回収して、再び帰路へ。

まだ15時くらい。そのまま帰るにはちょっと早い。

ということで、途中のイオンモールでミスドを買って、みんなでお茶にしました。

一日遊んだあとに、ドーナツを食べながらちょっと休憩。

こういう時間も、旅のうちです。

そのまま蔵王の家へ帰りました。

3日目は、大成功でした

振り返ると、こんな一日です。

リョウは巨大水槽の前で30分ご機嫌。暗い場所は抱っこでサッと通過。ショーは座ってポテト休憩。昼食は席がなくてピンチだったけど、組み合わせを変えながらクリア。ペンギンのエサやりもできた。最後にサングラス紛失事件が起きたけど、無事戻ってきた。

終わってみれば、大成功。

旅行って、全部が完璧じゃなくてもいいんですよね。

「今日は完璧だった!」という日もあれば、「途中ちょっと大変だったけど、結果よかったな」という日もある。

今回の水族館は、完全に後者。

そして、わが家にとっては、こっちのほうがたぶんリアルな旅行です。

さて、東北旅も残り2日。

次は白石方面へ。そして最後は帰宅……の予定です。

まだ何が起こるか分かりませんけどね。

続きます。

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