乗り放題パスを嫌がる息子に、スタッフさんは「二の腕でも大丈夫ですよ」と言った。八木山ベニーランド、最高でした

育てる日々

夏休み東北旅、2日目です。

1日目の那須どうぶつ王国は、正直ちょっと外しました。その話は前回の記事に書いています。

そして2日目。

この日は、メグ(9歳)が今回の旅で一番楽しみにしていた場所。

八木山ベニーランドです。

結論から言うと、最高でした。

朝9時出発、10時到着。思ったより空いている

蔵王の家を朝9時に出て、10時ごろ到着。

まず、思っていたより空いている。

車で行くのもそれほど大変ではないし、混雑しすぎていない。

子連れ、特にわが家のように「並んで待つ」が苦手な子がいる家庭にとって、「空いている」は何よりのごちそうです。

個人的には、この時点でもう好印象でした。

空いている遊園地を歩く家族4人のイラスト

夫婦で交代しながら乗る

わが家は「僕とメグ」「妻とリョウ」で完全に固定するのではなく、交代しながら遊びました。

ずっと子どもと一緒に乗り物に乗っていると、大人が先に疲れるからです。

特に僕。

昔は絶叫系も結構好きだったんですけどね。

今はもう、ぐるぐる回るだけで普通に気持ち悪い。

「これ、昔はもっと余裕だったよな……」と思いながら2回ほど乗って、「次はもういいや」となりました。

すると妻が、

「私が一人で連れていくよ」

と。

ありがたい。情けなさが半分、感謝が半分。

こうやって夫婦で交代しながら回れるのは、子連れ遊園地ではかなり大事だと思います。どちらかが電池切れしても、旅は続けられる。

息子には、トランポリンが大ヒット

リョウ(7歳)が特に楽しそうだったのが、トランポリンでした。

飛ぶ。

飛ぶ。

ひたすら飛ぶ。

しかも近くに別のトランポリンがある。

飛ぶ。移動する。また飛ぶ。

めちゃくちゃ楽しそう。

遊園地のトランポリンで跳ぶ男の子のイラスト

こういう「単純だけど、本人が心から好きなもの」が見つかると強い。

乗り物に無理して付き合わせるより、こっちのほうがずっといい。

もちろん、失敗もありました

全部がうまくいったわけではありません。この日も二つほど、ちょっとした失敗がありました。

失敗その1:ミニコースター

僕とメグがミニコースターに乗っていると、それを見ていたリョウが、めちゃくちゃ乗りたがったんです。

おお、乗りたいのか。珍しい。

すると、メグがひとこと。

「やめたほうがいい!」

弟のことをよく分かっている、姉の判断です。

でも僕らは「挑戦しよう」と、リョウを乗せてみました。本人が乗りたがってるんだから、と。

乗っている最中は、楽しそうだったんです。

ところが、降りるとき。

リョウ、亀モード突入。

(亀モード=Tシャツの中に顔を入れて丸くなる、わが家お決まりの不安定ポーズです。1日目の記事にも登場)

それを見たメグが、怒ります。

「ほら見ろ!」

ぐうの音も出ません。姉が正しかった。

……なのに僕は、正論をぶつけてくるメグに、ちょっとイラッとしてしまいました。

挑戦させると決めたのは親。メグは最初から止めていた。僕がイラッとする資格なんて、どこにもない。

分かってるんですけどね。それでもイラッとくるのが、旅先の父親です。

その後、リョウの好きな観覧車に乗せたら、機嫌は回復。ダメージを引きずらなかったので、結果的にはセーフでした。

でも、これは大きな勉強になりました。

本人が乗りたがった。乗っている最中は楽しそうだった。それでも、降りたら亀モード。

「楽しい」と「大丈夫」は、別物なんです。

そして、弟のコンディションを一番よく見ているのは、案外9歳の姉だったりします。

失敗その2:乗り放題パス、千切れる。そして、スタッフさんの神対応

もうひとつが、乗り放題パスでした。

手首につけるバンドタイプなんですが、リョウがこれをすごく気にして、嫌がったんです。

リョウは発語がないので、「何が嫌なのか」を言葉で説明できません。

感触なのか、締めつけなのか、ただ慣れないものが体についているのが嫌なのか。親にも分からない。

ただ「嫌だ」ということだけは、全身から伝わってくる。

ちなみにベニーランドでは、バンドを嫌がる子の場合、一緒に回る親が子どもの分を代わりに腕に付けてもいい、という運用があるそうです。嫌がる子、結構いるんでしょうね。

ただ、わが家は前述のとおり「僕とリョウ」「妻とリョウ」の交代制。リョウに付き添う大人が固定されていないので、この方式は使えません。

リョウ本人に付けてもらうしか、ない。

そして、事件は起きます。

リョウ、バンドを千切りました。

豪快に。

乗り放題パス(=お金)が、千切れた紙に変わった瞬間です。

しかも、パスには「千切れたら無効」と書いてあるんです。

ルール上は、この時点で完全にアウト。

困った僕は、ダメ元で受付のスタッフさんに相談に行きました。すると、

「連れてきてくれたら、再度お付けしますけど……」

本来なら無効のはずのパスを、付け直してくれるという。この時点で、すでにご好意です。

ありがたい。ありがたいんだけど、ここで親のセンサーが反応します。

入口まで戻ったら、リョウは「帰るんだ」と思ってしまうかもしれない。

わが家でいう「帰宅モード」です。一度入ってしまうと、切り替えはかなり難しい。

そのことまで正直に相談したら、スタッフさん、なんと。

ご飯を食べているリョウのところまで、わざわざ来てくれました。

そして、こう言いながら付けてくれたんです。

「二の腕でも大丈夫ですよ」

手首が嫌なら、二の腕。入口に来られないなら、こちらから行く。

本人が嫌がっているものを、ルールだからと無理やり押し通すのではなく、「どうしたら本人が受け入れられるか」を一緒に考えてくれる。

二の腕につけたパスを、リョウは気にしませんでした。それだけのことで、リョウは一日、遊園地の子になれたわけです。

二の腕にパスをつけて父と手をつなぐ男の子のイラスト

子どもを施設のルールに合わせさせるのではなく、施設の人が子どもに合わせて動いてくれた。

こういう対応をしてもらえると、親は本当に救われます。

ベニーランドさん、ありがとうございました。

最後は、息子が全部持っていった

そして、今回一番よかったのが最後です。

帰る前、リョウがかなりご機嫌だったんです。

乗り物にも乗れて、トランポリンでも遊べて、ご飯も食べられた。

途中でちょっと機嫌が悪くなっても、好きな場所に戻れば回復する。そしてまた遊べる。

こういう姿を見ていると、「ああ、今日は来てよかったな」と思います。

メグも大満足。リョウも、波はありながら最後は絶好調。

結果として、

ベニーランド、最高でした。

子連れ旅行は「予定表どおり」じゃなくていい

まだ旅は2日目ですが、すでに教訓が二つ出ています。

1日目の那須どうぶつ王国で学んだのは、

「親が思っている楽しさ」と「子どもが実際に楽しいこと」は違う。

2日目のベニーランドで学んだのは、

「子どもが楽しめる場所を見つけて、そこを中心に遊ぶ」

ということでした。

旅行前は「ここに行って、これを見て、これを食べて……」と予定を立てます。

でも実際には、そんなに予定表どおりにはいかない。

嫌なものは嫌。疲れたら疲れた。楽しいものは何度でも楽しい。

だからこの旅の残りは、

「予定をこなす」より「子どもが楽しめたか」を優先する。

これを意識していくことにしました。

さて。旅はまだ3日残っています。

次は、仙台うみの杜水族館。

動物が怖いリョウと水族館、果たしてどうなるのか。

3日目へ続きます。

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