Warning: The magic method InvisibleReCaptcha\MchLib\Plugin\MchBasePublicPlugin::__wakeup() must have public visibility in /home/c2330964/public_html/ryu-stk.com/wp-content/plugins/invisible-recaptcha/includes/plugin/MchBasePublicPlugin.php on line 37
月1デートと、娘が作ったエビピラフと。 | すぐには育たないものを、育てている

月1デートと、娘が作ったエビピラフと。

Uncategorized

エナが、マルシェで足腰のお守りを買ってきてくれた。

「オトピー、これ」って、小さい紙袋をぽんと渡された。
中を開けたら、足腰のお守り。
9歳が、自分の小遣いで、父親の身体を気にして選んでくれたお守り。

……ありがたいよな、ほんとに。
なんというか、ただただ嬉しかった。

で、実際に足腰の調子が良くなったもんだから、奥さんが「お礼参り行こうよ」と。
月に1回の夫婦デート。行き先はすぐ決まった。

久伊豆神社 — 1000年の木の下で

岩槻の久伊豆神社。
エナがお守りを買ってくれた場所に、今度は夫婦2人でお礼参りに来た。

鳥居をくぐった瞬間、空気が変わる。
境内には樹齢1000年を超える木がどんと立っていて、見上げると首が痛くなるくらいでかい。枝の隙間から差し込む光が、地面にまだら模様を作ってた。

水琴窟(すいきんくつ)っていうのがあって、石の上に水をそっと垂らすと、地中から「きーん……」と澄んだ音を奏でる。
2人でしゃがんで、耳を傾ける。
奥さんが「きれい……」って小さく言った。うん、きれいだった。

厄払いの石もあった。
大きな岩に向かって、小さなかわら石を投げつける。パリンと割れたら厄が落ちるらしい。
奥さんと2人で投げて、2人とも一発で割れた。

気持ちいい。
理屈じゃなく、パリンって割れた瞬間、すっとした。

キセキ食堂 — 孤独のグルメのあの店

神社のすぐ近くに、前から気になってた店があった。
「キセキ食堂」。上尾に本店があって、孤独のグルメにも出た、低温調理のとんかつ屋さん。

奥さんもネットで見つけて「ここ行きたい」って言ってたから、もう迷いなし。
10分くらい並んで、わりとすんなり入れた。

俺は一番いいやつ、「極み」3,000円くらい。
奥さんは「本日のとんかつ御膳」2,000円くらい。

で——。

柔らかい。
箸で持ち上げた瞬間にわかる、「あ、これ普通のとんかつじゃない」っていう柔らかさ。
口に入れると、じゅわっと肉汁が広がって、衣がサクッと崩れて、中はもうとろけるように柔らかい。
低温調理って、こういうことか。

正直に言うと、俺の「極み」と奥さんの「本日の」の違いは、よくわからなかった。
でも一番いいやつを食べたっていう満足感は、値段以上だった。そういうもんだ。

付け合わせのキャベツはおかわり無料。
小鉢はカレーか肉かを選べて、俺はカレー、奥さんは肉にした。

ちょっと分けてもらったんだけど——肉のほう、ゴロゴロ入ってる。
「これカレーっていうより肉じゃん」ってレベルの肉。ずるい。
味噌汁もうまい。ご飯もうまい。キャベツもうまい。
全部うまい。

キセキ食堂の低温調理とんかつ
キセキ食堂の低温調理とんかつ。この柔らかさは反則。

1食3,000円は普段なら絶対出さない。
でもあの柔らかさは、あの店でしか食べられない。
お腹いっぱいで動けなくなりながら、奥さんと「感動だよね」って笑い合った。

月に1回の贅沢。
こういう日があるから、残りの29日も頑張れる。

火曜日のエビピラフ

うちでは毎週火曜日に、エナと一緒に晩ごはんを作ることにしてる。

今日のリクエストは、エビピラフ。
「今日はエビピラフ作る!」って、エナがレシピ本を持ってきた。目がキラキラしてる。

玉ねぎを切る。ちょっと目がしみて、エナがキッチンから逃げる。
人参を刻む。エビの背わたを取る。
俺は横から火加減だけ見て、基本はエナに任せた。

レシピ本だと炊き込み式だったんだけど、ちょっとアレンジして、フライパンで炒める方式にした。
玉ねぎ、人参を炒めて。エビを入れて。ご飯を投入して、ジャーッと炒める。

エナと一緒に作ったエビピラフ
エナ作・エビピラフ。エビがゴロゴロ。

……ちょっとだけ、ご飯が柔らかかった。
ピラフ用の水加減がちょい多めだったみたいで、仕上がりがほんの少しベタっとした。
硬めのご飯だったら、もうちょっとパラッといけたかもな。

でも。

タカラが、バクバク食べてる。

タカラは食べるものにかなりムラがあって、作っても手をつけないことは珍しくない。
何が気に入って何がダメなのか、正直まだ全部はわかってあげられてない。

だから——。
エナが作ったエビピラフを、何の迷いもなくスプーンですくって、バクバク食べてるのを見たとき。

あぁ、ってなった。
胸の奥がぎゅっとなって、それがじわっと広がる感じ。

エナも嬉しそうだった。
自分が作ったものを弟が食べてくれる。
それだけのことなんだけど。この家では、それがすごく大きい。

デートして、お参りして、とんかつに感動して。
帰ってきたら娘と料理して、息子がそれをバクバク食べて。

書き出してみると、ほんとに普通の1日なんだけどな。

でも、こういう普通が続いてくれるなら。
俺はずっと、このままでいい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました